書籍「もし幕末に広報がいたら 大政奉還のプレスリリースを書いてみた」2022年02月12日

企業、政治、芸能界に至るまで、現在日本における広報対応のまずさが目に余ります。その結果、不都合な情報は次々明らかになり、大炎上、そして事態はさらに悪い方向。情報発信の重要性な広報は、難しくて大変です。
私は、広報の仕事はやったことはないですが、確かに「なんでこういう説明しないのか」と思うことも多々ありましたね。
そこで、歴史の大事件を題材に報道発表資料のプレスリリースを作成し、広報をどうすべきかを考える本でしたので、早速読んでみました。
日本史で本書で扱うのは、本能寺の変、関ケ原の戦い、赤穂浪士の討ち入り、池田屋事件、大政奉還 等々、広報マンにのみならず、私のような歴史好きな人でも面白い内容でした。


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【目次】
まえがき

第1章 リスクマネジメント
●武田信玄の死を広報的にごまかしてみる
●元寇に失敗した元軍の言い訳を広報する
●一方的な「忠臣蔵」を吉良家側から情報発信
●「本能寺の変」に学ぶ危機対応の原則
●顧客プライバシー保護が甘かった「池田屋事件」
●「金印」を紛失した役人はどうなった?
●弁慶が義経の広報官だったら
●「生麦事件」はワーケーション中の事故だった?
●「関ケ原の戦い」にはらむリスクを広報する
●日本初“バ美肉おじさん”紀貫之は謝罪すべき?
●混乱の室町時代は『北斗の拳』とソックリ

第2章 制度改革
●人にはどれだけの土地が必要か
●エグい「武家諸法度」はソフト路線で発表する
●お手本のような負のループ「徳政令」
●「生類憐みの令」は本当に悪法だったのか
●「大政奉還」の発表で幕府広報の葛藤を追体験
●「明治14年の政変」をミュージカルにしてみた
●「廃藩置県」よくあるご質問
●200年早過ぎた貨幣政策の天才

第3章 マーケティング
●源頼朝が編み出したエンゲージメント強化策
●超優良コンテンツ『古事記』で『ワンピース』超え
●松尾芭蕉を旅行系の人気ユーチューバーに
●「行基」は奈良時代のインフルエンサーだった
●遣唐使を現代流で募集するとこうなった
●求む、長篠方面に住む鉄砲に興味のある若い方
●仏教ブームの仕掛け人が豪族にアンケート
●大化の改新の記念事業で“謎の巨石”を大胆広報
●学習塾風に松下村塾の生徒を大募集!
●縄文人が米を食べた瞬間がイノベーションだ

第4章 広報テクニック
●「刀狩」にプレスが同行したらどうなるか
●江戸幕府が一揆について意識調査をしてみたら
●ヤマタノオロチ伝説でリリースの書き方を復習
●戦国武将の「ベストドレッサー賞」は誰の手に?
●社内広報で幕臣の心に「鎖国」を響かせる
●是が非でも『源氏物語』を売りたい出版社へ
●聖徳太子をメディアに売り込む最高の方法
●伊能忠敬に関する報道発表が簡素過ぎる問題

第5章 リーダーシップ
●井伊直弼、命懸けのコンプライアンス違反
●板垣退助“最期の言葉”を広めたのは誰?
●坂本龍馬が150年後に向けたプレスリリース
●上杉鷹山が発した名言にJFKが触発?
●「聚楽第」に未練無し、豊臣秀吉バブリー人生

監修者あとがき 日本の歴史はプレスリリースの歴史である
プレスリリース年表
参考資料
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著者:鈴木正義
監修:金谷俊一郎
出版社:日経BP (2021/12/17)


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